着物の染み抜きは自分で出来る?クリーニングの料金相場は?

着物を着る機会が減っている理由の1つに、お手入れの難しさがあると思いませんか。ご家庭で染み抜きやお手入れができたら、着物を着る機会が増えるのに…という方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、着物のお手入れに関するおすすめ情報をご紹介します。

■染み抜きは自分で出来る?

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ある程度の染み抜きは、ご家庭で行うことができます。注意していただきたいのは、お湯やアイロンなどによる熱の使用を控えるということ。染みの種類にもよりますが、染みは水を使用して落とすことが大切です。どんなときでも、できるだけ早く水もしくは低温のぬるま湯だけを使い、こすらずに軽く叩くように拭いてみると、ある程度の汚れは落とせます。

■染みが出来た時の素人でもできる対処法は?

 

初めて着物を着たときや普段着ることが少ない場合、染みに気付いたときには焦ってしまいますよね。思わずこすって汚れを落とそうとしたり、お湯で汚れを拭き取ろうとしてみたりしてしまいがちです。しかし、染みの種類や成分によっては、こすることで染みを広げる場合もあれば、お湯によって染み込ませてしまうことにもなります。

(1)ファンデーションなどの油汚れ

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ファンデーションや口紅などの油性の汚れの場合、ベンジンを利用して染み抜きをします。綿のガーゼにベンジンを十分に含ませ、色落ちしてもいい布を敷いた上に、着物の汚れのある部分を広げます。汚れの付いてしまった部分を「トントン」と軽くたたき、こすらないようにしながら下の布に汚れを移します。結婚式や披露宴に参列するとき、受付で使用したマジックやボールペンなどが袖口などに付着してしまうこともあります。このときの汚れも、ファンデーションなどの油汚れと同じように染みを落としましょう。

(2)液体による汚れ

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液体の汚れは、染みの中でも一番多いと言われる種類で、醤油・ソース・お酒・お茶・コーヒーなどが含まれます。こうした水性の液体の汚れは、染みが発生した箇所に、中性洗剤を15倍ぐらいに薄めた液を使用しましょう。ファンデーションなどの汚れ同様に、吸収率の高い綿などの布を広げ、こすらないように軽くたたきます。着物の汚れを下に落とすイメージで、たたきながら汚れを下に移してください。
マヨネーズやバター、チョコレートなど、油性と水性の入り混じった汚れが染みになってしまったときも要注意です。ベンジンを使用して汚れを落とし、その後薄めた中性洗剤を使用して染み抜きします。しかし、ワイン(特に赤ワイン)の場合は、専門家に相談することをおすすめします。ワインの場合は水性であっても、染み込んでしまうと落としにくい染みになるので、できるだけ早く処理することがおすすめです。

(3)泥汚れ

雨の日や道路状況が悪くて、着物の裾や草履に泥の汚れが付着してしまった場合は、まず、そのまま陰干しして、泥に含まれている水分を飛ばし乾燥させます。その後、乾燥した汚れの部分にブラシを当てて、払うようにしながら汚れを落とします。泥などの汚れは、ブラシだけでほとんどの汚れを落とせるでしょう。

■染み抜きをクリーニング店に出したらいくらかかる?

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正絹の着物も上等なものでなければ、一般のクリーニング店で展開している「ドライクリーニング」や「特殊クリーニング」で黄ばみを発生させずに洗うことが可能です。また、着物専門店の「京洗い」も、ドライクリーニングと比較すると割高ですが、洗い張りに出すよりも費用を抑えることができるお手入れ方法です。

どのお手入れの方法も、一度店舗で染みの種類などを確認してもらい、店舗から処理にかかる金額を聞いたうえで依頼することがおすすめです。「染み抜き・汚れ落とし」の場合は、1カ所約1,500円~、変色してしまった「染み落とし」の場合には、1カ所約4,000円~が相場となります。

【振袖のお手入れを専門店に依頼した場合の参考価格】
・クリーニングの染み抜きセット  約7500円~
・京洗い  約7800円~
・洗い張り  約1万5000円~

■染み抜きしてもらったら汚さない為の加工もおすすめ(パールトーン加工)

着物に汚れが付着しにくいようにする代表的な方法に、「パールトーン加工」があります。仕立て上がりの着物に施す場合には、納入まで3週間ほどかかりますが、約1万2000~1万5000円程で加工することができます。染み抜き処理をした後、その後の着用時に汚さないためにパールトーン加工をするときは、約1万5000円を予算としてください。納入期間は、染み抜きなどの日数によりますので、専門店に確認しましょう。

まとめ

着物の美しい着こなしには、お気に入りの着物をきれいな状態に保つことも含まれます。ご自分でお手入れをされるのも、着物に愛着が持てるのでとてもおすすめの管理方法です。ですが、気になる染みを見つけた時は、早めに専門店に相談しましょう。

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