残念ながら、日本人なら当たり前のように着物が着られる・・・という時代では無くなりました。せっかくの日本の文化なのに勿体ないですね。
とは言っても「身近な民族衣装である着物を着たい!」という方は年齢にかかわらずいらっしゃいます。
「着付け教室」に通っているのは一体どんな年齢層の方が多いのか、今回はそんな疑問にお答えします。
■どのくらいの年齢層が着付け教室に通っているの?
20代から50代までと年齢層は広く、様々です。
女性には結婚や出産といった人生の節目節目があり、習い事をするタイミングは人それぞれ。「やりたい」と思った時が、その方の丁度良い時期なのでしょうね。
■年代別 着付け教室に通った方のきっかけを調べてみました!
20代・・・「成人式で振袖を着たのがきっかけで、着物の魅力を感じ、自分でも着物が着られるようになりたいと思いました。」
30代・・・「着付けの資格をとって、キャリアアップにつなげたいです。」
40代・・・「育児も一段落となり、自分の時間ができたので以前から興味のあった着物にチャレンジしたくなりました。」「クラス会で着物を着て出席したい。」
50代以上・・・「自身のスタイルも変わり、体型をカバーしてくれる着物の良さに目覚めました。」「母の残してくれた着物が着られないと勿体ないから。」
上記のように、その年齢ごとに特徴的なきっかけがあるようです。ですが皆、根底にあるのは「着物が好き」だという事。好きな事を学ぶのは、本当に楽しいことですよね。着付け教室に長く通っている方も少なくありません。もちろん「自分で着物を着られればそれでOK」という方もいらっしゃいますが、「着物の世界の奥は深く、教室に来るのが毎回楽しみ」という方も多いのです。好きなことを追求しているときは、自然とイキイキするものですよね。
■着物仲間はできるのでしょうか?
着付け教室にも色々なコースがあります。
短期コースの場合は別ですが、「自分で着物を着る」という他に「他の人に着物を着せる」というカリキュラムもあります。
この場合は生徒さん同士でお互いに着物を着せ合いますから、他のカルチャースクールよりも話す機会は多いもの。自然と仲良くなれますよ。
また着付け教室によっては「着物を着てお出かけ」という課外活動をオプションで組んでいる教室も。
「着物を着てのマナーコース」「着物で観劇ツアー」「着物を着ながら街中を散策」「懐石料理を着物で」とメニューも様々。教室で習っている方々がお仲間となって、グループで参加申し込みされる場合も多く、楽しさ倍増との事です。
まとめ
「着付け教室」と一言でいっても、色々な種類があります。
例えば
○大型着付け教室・・・TVのCMや雑誌の広告等で見かける着付け教室です。コースも様々あり、希望すれば着物関係の資格を取得する事も可能でしょう。将来資格を活かして着物界での仕事に結びつける事もできます。全国展開している教室もあり、仕事の都合で引っ越した場合も、引っ越し先に教室があれば引き続き通う事ができます。
○着物屋さんが開催する着付け教室・・・呉服店が顧客にサービスで開催する着付け教室。着物をそのお店で購入したお客様に向けてのサービスの一環なので、リーズナブルな傾向にあります。長く決まった呉服店で着物を購入される方に向いています。
○個人の着付け教室・・・着付け教室に通う目的は、ただ知識を得るだけではありません。「○○先生のように着物を着こなしたい」そんな憧れが、生徒のモチベーションに繋がるのです。上記の着付け教室は、主催者側の都合で先生が変わる可能性もありますが、個人の着付け教室では、その心配は少ないですね。
着付け教室に通うといっても、目標も目的も様々です。
まずは楽しめる事を中心に、色々な教室を検討してみて下さい。きっとあなたに合った「着付け教室」が見つかるはずです。