帯も季節によってルールがある!正しい帯の選び方

季節によって着物の種類が変わるということはよく知られていますが、帯にもまた、季節ごとのルールがあるのをご存知ですか? ここでは、季節ごとの帯の素材や種類、柄などのルールについてご紹介します。

1.季節ごとの帯の素材・種類

(1)春物・秋物・冬物の着物に合わせる帯の素材・種類

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春物・秋物・冬物の着物には、ひとことでいうと「裏地がついた透けない帯」を合わせます。

裏地がついた帯の代表は「袋帯」。表地と裏地を縫い合わせて作られた「京袋帯」はカジュアルに一重太鼓結びをして締めることができる帯で、ちょっとしたお出かけやお呼ばれのときに締めるのにぴったり。デザイン性が高いものも多くあります。

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同じ袋帯でも、二重太鼓結びができる長さがあるものもあります。特に金糸銀糸を使った華やかなものはフォーマル用にぴったり。春・秋・冬に格式高い場に出るときには袋帯を締めるといいでしょう。

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フォーマル用として使われていた袋帯ですが、最近ではセミフォーマルやカジュアルめのデザインのものも多く出ています。きれいめのおしゃれをしたい場所、ちょっと改まったホテルやレストランでのお食事会などに行くとくにおすすめしたい帯です。

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博多帯は、その織り方によってつける季節が変わるので注意が必要です。春・秋・冬に締めるのは厚手の「紋織り」。透け感のある「紗献上」という博多帯は夏に締めます。平織りで織られた「献上博多帯」は、通年締めることができて便利。初心者の方には特におすすめしたい帯です。

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名古屋帯は、表地と裏地をひとつに織った帯。仕立てたときの生地の幅によって「九寸名古屋帯」「八寸名古屋帯」と呼ばれることもあります。一重太鼓結びで締める帯で、カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で締めることができます。

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塩瀬などの生地に染めをほどこした染名古屋帯も、春・秋・冬の帯。カジュアルな紬や小紋に合わせて締めます。なお、同じ塩瀬でも、透け感のある「絽塩瀬」は夏に締めます。

(2)夏物の着物に合わせる帯の素材

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名古屋帯でも、透け感のある織り方や素材のものであれば夏に締める帯。夏帯の代表的な織り方には「絽」「紗」「羅」などが挙げられます。また、正絹はもちろんのこと、麻などの通気性が高い素材も使われます。

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細い半幅帯は、着物はもちろん浴衣にも使えるカジュアルな帯。夏になると浴衣用の涼しげな模様や可愛い模様のものが多く出ます。素材はポリエステルや木綿、麻などさまざまですが、夏に締めるのであればやはり麻のような涼し気なものを選ぶといいでしょう。

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「絽」「紗」「羅」の違いは、その織り方。簡単にいうと、横方向に縞模様ができるのが「絽」、やや隙間があいた格子状の織り目ができるのが「紗」、よりざっくりした幾何学状の模様ができているのが「羅」です。夏らしい涼しげな織り方と模様で、夏ならではの着物姿を楽しんでください。

2.季節ごとの帯の柄

(1)春

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着物同様、帯も季節ごとの柄を楽しむのがお約束です。春の帯におすすめなのは、桜や梅など春を象徴する花。春らしい、華やかな雰囲気を楽しんでください。

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桜柄の帯は桜が咲く前から咲き始めの時期までで、満開の時期は締めるのを避けたほうがいい、と言われることがあります。着物の世界では季節を少し先取りするのが粋だと言われています。梅や桜の帯を締めるときは、そんなことも少し意識しておくといいでしょう。

(2)夏

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夏の帯は、涼しげな色合いの夏らしい柄のものを選びます。画像は、藤の花の帯。初夏に結ぶのにいい帯です。

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竹は、組み合わせによって着る季節が変わる柄。画像のような涼しげな若竹なら、竹が青々と茂る夏に締めるのにおすすめ。同じ竹でも、たとえば松や梅と組み合わせた「松竹梅」ならお正月などのおめでたい時期に、竹に雪が積もっている「雪持竹」なら冬に締める帯になります。

(3)秋

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黄色く染まったイチョウの葉は、秋ならではの柄のひとつ。秋を代表する柄はこのほか、紅葉、とんぼ、すすきなどがあります。

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秋の花の柄といえば、桔梗、菊、りんどう、さざんかなどが挙げられます。花の帯を買うときには、なんの花の柄なのか、いつ着るのがいいのかお店の人に相談してから買うと締める時期に迷いにくくなりますよ。

(4)冬

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冬に締める帯は、花なら牡丹、椿、水仙などが代表的。お正月には松竹梅や福寿草などの吉祥柄もおすすめです。

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笹と雪の模様の帯。雪もまた冬ならではの柄のひとつです。ただし、立春以降は避けたほうがいいでしょう。立春以降も雪の柄を楽しみたい場合は、雪を図案化した雪輪模様を選ぶのがベターです。

(5)季節を問わず通年

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季節を問わず、通年使える柄もあります。たとえば、季節を感じさせない風景模様。画像のような風景模様であれば年中使えます。しかし、同じ風景柄でも雪景色や紅葉風景など季節を感じさせる絵柄のものは、描かれた季節に合わせて締めるようにしてください。

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季節感がない柄は、通年使えます。遊び心あるモダンなトランプ柄の帯は、ちょっとしたパーティーにもぴったり。季節ではなく、締めていく場に合わせて選びたいですね。

(6)行事に合わせて着たい柄

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季節ではなく、行事に合わせて着たい帯もあります。たとえばこのような凧揚げの柄は、お正月に締めたいものですね。

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羽子板、折り鶴、だるま、こけしなど、可愛い子供のおもちゃが細々と描かれた帯。こちらもやはり、お正月に締めたい帯です。こちらの帯は羽子板が入っているのでお正月向けですが、描かれているおもちゃの種類によっては、桃の節句や端午の節句にもふさわしい柄になります。

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お正月の定番の遊びのひとつ、百人一首。桜と百人一首が描かれたはんなりとした帯も、やはりお正月に締めるのが似合います。

 

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クリスマスパーティーに締めたい帯。色無地に合わせることで、帯が主役の着こなしが楽しめますよ。

まとめ

帯の選び方のルールをご紹介しました。基本的には、帯はその季節に合った素材・柄のものを選べば大丈夫。もし迷ったら、「夏は透け感があるもの、春・秋・冬はそれ以外」「季節を少し先取りした柄」「季節感がない柄は通年締めて大丈夫」というポイントをおさえて選べば、大きく外すことはありません。あまり身構えすぎることなく、帯選びを楽しんでくださいね。

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