着物汚れはできるだけ早く落としましょう。汚れの種類別処置方法

特別な日に着たお気に入りの着物。楽しい気分で帰ってきたのに、食事のときの汚れがついていてがっかりしてしまった…という経験はありませんか。どんな汚れがついても、決して強くこすらないようにしましょう。大切な美しい着物に気になる汚れがついてしまった!そんなときの「素早く適切な処理」をご紹介します。

■油性の汚れ・・ファンデーション・口紅、マジックなど

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着物に汚れが付くと、焦る気持ちはどなたでも同じです。思わず、目立つ汚れを落としたい一心からこすってしまう…これは、着物の生地を傷めたり、硬くしたり、汚れやシミが広がる結果になります。

特に「油性の汚れ」になる化粧品(ファンデーション・おしろい・口紅・リップクリームなど)や、マジックやボールペンなどのインク系の汚れ。油性の汚れのため、お湯などの熱を加えてしまうと油分が解けて汚れが広がる結果になります。

まず、こすらないように注意しながら、着物の汚れの付いた部分を色落ちしても良い布の上に広げます。ベンジンを脱脂綿などにたっぷりと染み込ませて、上からトントンと軽くたたくように汚れを移しましょう。

■水性の汚れ・・お茶、コーヒー、お酒、しょうゆ、ソースなど

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「水性の汚れ」の場合は、食器洗い用中性洗剤を使用してお手入れを行います。

水性の汚れには、お茶やコーヒー、お酒やビールなどのアルコール類、醤油やソースなどが含まれます。色落ちしても良い布を敷き、その上に汚れの付いた部分を広げましょう。中性洗剤を15倍ほどに薄めた水を綿のガーゼや軟らかい布に染み込ませ、こすらずに汚れを下の布に落とすイメージで、トントンと軽くたたいてください。

こすってしまうと着物に汚れが染みこんでしまう場合がありますが、綿のガーゼや軟らかい布(汚れがひどいときには歯ブラシ)などを使用して軽くたたくなら、汚れを下の布に移すことができます。

■油性と水性の混じった汚れ・・マヨネーズ、バター、チョコレート

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マヨネーズやバター、チョコレートなどのスナック類の場合は、「油性と水性の混じった汚れ」になります。この場合は、まず着物の汚れの付いた部分を色落ちしても良い布の上に広げ、ベンジンをたっぷりと染み込ませた脱脂綿を使って処理します。「油性の汚れ」同様に、その脱脂綿を使用し、こすらないように注意しながら、上からトントンと軽くたたくように汚れを下に移しましょう。

次に、中性洗剤を15倍ほどに薄めた水を綿のガーゼや軟らかい布(汚れがひどいときには歯ブラシ)などに染み込ませます。トントンと軽くたたいて、こすらずに汚れを下の布に落とすイメージで、汚れを落としてみてください。

■その他・・泥、血液

天候によっては、裾回りや草履に「泥」などが付着してしまうことがあります。泥の場合は、まず陰干しで乾燥させることがポイントです。水分がなくなり乾燥した状態なら、ブラシなどで払うだけで汚れを落とすことができます。

「血液」の汚れが付着したとき、基本の処理は「水性の汚れ」の場合同様に、食器洗い用中性洗剤を使用します。血液は熱で固まる性質があるので、必ず“水”を使用してください。中性洗剤を15倍ほどに薄めた水を綿のガーゼや軟らかい布に染み込ませ、下に広げた布に汚れを落とすように、軽くたたきながら処理しましょう。

■<注意>血液、卵、乳製品、肉汁は熱すると凝固します!

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ご家庭でできるシミや汚れなどのお手入れであっても、お湯やアイロンなどの「熱」に注意しなければなりません。前述の血液を含め、肉・魚・卵などのたんぱく質などは熱を加えることで凝固する特徴があります。

ですから、血液・卵・乳製品・肉汁などの汚れの場合には、『必ず水を使用』したお手入れを意識してください。
シミがひどくなっている場合や汚れの範囲が広がっているときには、早めに専門家に相談することがお勧めです。

まとめ

着物を購入するとき「大切な着物を長く大切に使おう」と思われるのでは。そんな大切な着物に、汚れやシミがあるのを知ったら、焦ってしまうのが当然です。とはいえ、美しくきれいに着こなしたい着物だからこそ、「素早く適切な処理」で着物を大事にしたいところです。

それは、次の「特別な日に着るお気に入りの着物」のために…

 

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