着物の【合わせ】って、何?

着物の用語って、慣れない時は難しいものです。
着物を知っている方なら当たり前の事でも、初心者には何の事か分からない言葉も多いですよね。
例えば「合わせ(アワセ)」ってご存知ですか?着付けにおいてこれを間違うと、大変な事になるんです。心配な方は、この記事にぜひ目を通してみて下さい!

着物の用語って、慣れない時は難しいものです。
着物を知っている方なら当たり前の事でも、初心者には何の事か分からない言葉も多いですよね。
例えば「合わせ(アワセ)」ってご存知ですか?着付けにおいてこれを間違うと、大変な事になるんです。心配な方は、この記事にぜひ目を通してみて下さい!

■着物の合わせって何?右前、左前とは?

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着物に関する一般的な用語としての「アワセ」には、「袷」と「合わせ」があります。
「袷」は、着物の種類のひとつで、裏地を付けた基本的に10月~5月に着る着物の事ですが、今回お話するのは「合わせ」の方。これは「前合わせ」と言って、着物の前身頃を重ねる事を言います。
普通着物を着る場合は「右前」に着るのが正しいと言われています。着物を羽織り、右手側の前身頃を体に合わせて、その上に左手側の身頃を重ねる着方です。
辞書で調べると「前」と言う漢字の意味の一つに「順序が先」という項目がありますから、「右前」とはまず右側、次に左側という順番の事なのでしょう。

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勿論「左前」とは「右前」の逆、まず左身頃を合わせて、次に右身頃を重ねます。
これはお亡くなりになった方に着せる着物の着方。生前とは逆に着る「死装束」で、あの世へ旅立つ故人の為の大切な儀式のひとつです。
でもいくら大切な儀式と言っても、それは亡くなった方の話。生きている人が「死装束」なんて、縁起でも無いですよね。「早死にする」とも言われています。
特に近年、着物は正式な場所、お祝いの場所で着られる事が多くなりました。結婚式や卒業式、入学式といったおめでたい場所で「左前」の着物を着ていたら、ご自分だけでなく周囲も困ってしまいます。“着物は右から重ねる”これを基本中の基本として覚えておいて欲しいものです。

■右前になった理由

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でも、どうして「右前」になったのでしょうか?
実は1200年以上前の奈良時代に決まったと言われています。
「続日本紀」によると、719年元正天皇の時代に「初令天下百姓右襟」が発布されたとの事。これは全ての人々は着物を右前に着るように・・・という意味だそうです。その当時手本としていた中国の習慣にならったようですが、それ以前の服装は埴輪等を見ると「右前」も「左前」もあったので、特に決まっていなかったのでしょう。やはりこの「初令天下百姓右襟」が「右前」の起源のようですね。
ちなみにこの「元正天皇」は珍しい女帝天皇8人の中のおひとりで、作家永井路子さんの小説では、「美貌の女帝」と取り上げられているとか。着るものにも敏感な方だったのかも知れません。

■男女での違いはありますか?

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男性の洋服は、前ボタンが右についていますし、女性はその逆となります。
どうしてでしょうか?
これは13世紀ヨーロッパの宮廷時代に遡ります。男性は自分で上着のボタンを留めるので、右利きの人が着やすいように前ボタンを右にしましたが、上流階級の女性は衣装を使用人に着せて貰う為、逆になったとの説が一般的です。
日本でも勿論高貴な身分の方々は、着替えるお手伝いをしてもらったでしょうが、特に男女の差はできなかったようですね。男女の着物の着方には違う部分もありますが、前合わせは同じです。ご注意ください。

まとめ

着物は「右前」と言われても、いざとなったら分からなくなるものです。確認する手段として「自分の右手が胸元に簡単に入る」これを頭に入れておいたらいかがでしょうか?
これは着物を着る時というよりも、長襦袢を着る時から確認しておいて下さい。
長襦袢の時に着方を間違うと、途中で直す事は出来ません。ですから、まず長襦袢を着たら、自分の右手を胸元に入れてみる。スーと入れば問題無し。着物は長襦袢と同じように重ねて着ましょう。そうすれば大丈夫。安心して着付けを先に進んで下さいね。

 

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